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クイックリリース 続き

先日のGSX-R1000(L0)用クイックリリースキットの続き、フロント編です。





現行のSS(スーパースポーツ)系車輌のほとんどは、フロントサスペンションに倒立方式を採用しています。

① 倒立フォークのフェンダーは、フォーク下部のブラケットに取り付けられていること。
② ブレーキキャリパーが、ホイールリムの近い場所にあること。

①②の理由により、通常のホイール着脱作業には、
キャリパーを外すか、フェンダーを外してフォークを回す必要があります。
自分で作業されたことのある方は分かると思いますが、
この作業、けっこう時間がかかります。
緩める、締めるのボルトだけでも10本以上ありますし、
キャリパーボルトやピンチボルト、アクスルシャフトなどの締め付けは
トルクレンチで測定しながらの作業になるので、
時間の限られているレースの現場には不向きな構造ですね。
また、触るボルトが増えるということは、それだけミスが発生する可能性も増えることになります。
想像したくもありませんが、フロントブレーキの取り付けボルトが、
作業ミス(締め付け忘れ)で脱落、ブレーキが使えず転倒・・・・・・・
この事例は、実はけっこう起こっています。
大きなケガなどにならなくても、ライダーの精神的なダメージは計り知れませんし、
著名なライダーが、このトラブルで亡くなったこともあります。

話しが逸れてしまいました。

作業効率と確実性をあげるため、
リア同様、車体から外れるものはアクスルシャフトとホイールの2点だけで済む構造にします。















フロント右側1

右側から見たアクスル部です。


ノーマルでは、フェンダーの取り付けステーは、フォーク下部のブレーキブラケット(写真の黒い部分)と
一体構造になっており、フェンダーをつけた状態では、フォークを回転させることは出来ません。
写真のように、フェンダーステーをフォークのインナーチューブに抱かせることにより、
アクスルシャフトを抜いた状態であれば、フェンダーを外さずにフォークを回すことができるようになります。
写真の車輌はノーマルフォークですので、もともとのフェンダーステーは切断してあります。

この方法を「フェンダーのフローティング化」と呼んだりしますね。

アクスルシャフトについているものは、シャフトを引き抜く際の「つかみ」部分です。
この車輌は、耐久レースに出ることはないので、右側のピンチボルトを有効としています。
アクスルを抜くには、ピンチボルトを緩める必要があります。
耐久用車輌では、アクスルを緩めるだけの構造にします。















フロント左側1

こちらは左側。


ホイール着脱作業で意外と面倒なのが、ホイールカラーの脱落があげられると思います。
ホイールを持ち上げて、あともう少しではまる!ってタイミングで、カラーがポロリ・・・・
なんて経験のある方も多いのではないでしょうか?

このキットのカラーは、簡単には脱落しないようになっています。
また、ホイールの挿入がしやすいような形状にも変更してあります。











現在は、レースの形態が大きく変わってしまって、採用されることも少なくなったのですが、
ツインリンク茂木で開催されている「もて耐」では、数年前までこのキットが多く使われました。
また、スズカサーキットでの「8耐」では、現在も使ってもらっています。




ストリートユースの車輌には、特に必要のないパーツかもしれません。
作業効率が上がることは利点かもしれませんが、費用対効果で考えると・・・(汗

このキットの価格は、車種や車体仕様、スペアホイールの本数などで変わってくるのですが、
概ね15万円~25万円といったところです。
興味のある方は、ご連絡ください。

また、この車輌は10月16,17日開催の「全日本ロードレース選手権/もてぎラウンド」に出場しますので、
そちらで、現物の確認もできますよ!
決勝日(17日)は、私も行く予定ですので、お気軽に声を掛けてください。


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クイックリリースキット 製作中

ホームページの更新作業は時間がかかるので、
せめてブログで作業だけでも伝えようと思い始めたこのブログですが、
こちらも、なかなか更新できていません。
見てくださっている方々には、本当に申し訳ない思いです。


お待たせすることもありますが、日々、ワンオフパーツなどの削り出し作業は行っていますので、
ご要望、ご質問、お見積もり依頼などございましたら、
お気軽にお問い合わせください。
















さて、表題のクイックリリースキットです。


レーサー車輌の場合、ホイールの着脱作業は相当な頻度で行われます。
レース期間はもちろんのこと、練習や普段の整備でも、
ほとんど毎回と言っていいほど、ホイール着脱作業をします。
また、レース時の急な天候変化などで、ドライタイヤからレインタイヤへ換えるとか、
耐久レースでは、ホイール交換のコンマ数秒が、勝敗を左右することもあります。
特に耐久レースのホイール交換にかかる時間は重要になります。
コース上でライダーが縮めることの出来るタイムは、大きくても数秒。
ほとんどの場合、1秒縮めることも至難の業です。
ホイール交換作業で、他者よりも30秒速ければ、それは大きな武器になります。

今回のご依頼は、前後アクスルをクイックリリース化することです。
車輌は、全日本選手権出場のGSX-R1000(L0)です。

リア右側1

リア、右サイドです。

純正キャリパーは、スイングアームに対して上側に付いていますが、
ホイール着脱作業には、下側の方が作業しやすいため、下側に設置しました。
また、このキャリパーサポートは、アクスルシャフトを抜いた状態でも、
スイングアームに固定される仕組みになっています。

リアのホイール着脱作業時に
『キャリパーが動いて、うまくホイールが入らない!』といった経験のある方も多いと思います。
そういった不安定要素を、極力排除した作りになっています。
もちろん、チェーンスライダーやホイールカラーも落ちない仕組みになっています。














リア左側1

こちらは左サイド。

アクスルシャフトとシャフトを受けるブラケットは、鉄製(S45C調質鋼)で、
チェーンスライダーやホイールカラーなどはアルミ製(A2017)となっています。
シャフトが黒く見えるのは、黒染めといいまして、
酸化防止(サビ止めですね!)処理が施してあるからです。

こちらのチェーンスライダーなども、シャフトを抜いても動かない仕組みです。

このシステムの特徴は「車体から外れるものは、ホイールとシャフトのみ」というところです。
ホイール交換時間は、20秒~30秒といったところです。








ちょっと長くなりましたので、フロントについては後日紹介します。
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